ウイルス抗体の直接検出

これらの一連の方法は、特定のウイルス抗原を利用して患者の血清中の抗体を検出するアッセイであり、IgM 抗体検出および IgG 抗体測定が含まれます。IgM抗体は数週間で消失しますが、IgG抗体は何年も持続します。ウイルス感染の診断の確立は、ウイルスに対する抗体力価の上昇を示すことによって、または IgM クラスの抗ウイルス抗体を示すことによって、血清学的に達成されます。使用される方法には、中和 (Nt) テスト、補体結合 (CF) テスト、血球凝集抑制 (HI) テスト、および免疫蛍光 (IF) テスト、受動血球凝集および免疫拡散が含まれます。

A. 中和アッセイ

感染または細胞培養中に、ウイルスはその特異的な抗体によって阻害され、感染力を失うことがあります。この種の抗体は中和抗体と定義されます。中和アッセイは、患者の血清中の中和抗体を検出することです。

B. 補体固定アッセイ

補体結合アッセイは、患者の血清中の特定の抗体または抗原の存在を調べるために使用できます。この検査では、ヒツジ赤血球 (SRBC)、抗 SRBC 抗体、および補体を、特異抗原 (血清中の抗体を探す場合) または特異抗体 (血清中の抗原を探す場合) とともに利用します。

C. 赤血球凝集阻害アッセイ

サンプル中のウイルスの濃度が高い場合、サンプルが RBC と混合されると、ウイルスと RBC の格子が形成されます。この現象は血球凝集と呼ばれます。赤血球凝集素に対する抗体が存在する場合、赤血球凝集は防止されます。血球凝集阻害試験中、血清の段階希釈物を既知量のウイルスと混合します。インキュベーション後、RBC を加え、混合物を数時間放置します。赤血球凝集が阻害されると、赤血球のペレットがチューブの底に形成されます。血球凝集が阻害されない場合、薄膜が形成されます。